舌下免疫療法の開始につきまして「2026.06月中旬より」

舌下免疫療法について

舌下免疫療法とは、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎に対して行う治療法の一つです。今出ている症状を抑える薬をイメージされる方が多いと思いますが舌下免疫療法は、症状をその場だけ抑える治療ではなく、アレルギーの原因となる物質に体を少しずつ慣らしていく治療です。スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎と診断された方で、治療の条件を満たす場合には、保険診療で受けることができます。

 

舌下免疫療法が向いている方

舌下免疫療法は、毎年の花粉症やダニ等による鼻炎で困っている方にとって、選択肢の一つになります。また、「毎年この時期がつらい」「できれば将来的に薬に頼る量を減らしたい」「症状を一時的に抑えるだけでなく、体質そのものにアプローチしたい」と考えている方にも向いています。ただし、舌下免疫療法は、毎日続けることがとても大切です。数日飲んで終わる薬ではありません。長い期間、根気よく続けられるかどうかが重要です。医学的な注釈として、舌下免疫療法はすべての方に必ず効果が出る治療ではありません。効果には個人差があります。ただし、きちんと継続できた場合、症状の軽減や薬の使用量を減らせる可能性があります。

 

舌下免疫療法を開始できない・慎重に検討すべき方

舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質を少量ずつ体に取り入れる治療です。そのため、体の状態によっては、すぐに開始できない場合があります。開始できない、または慎重に検討すべき方は、次のような方です。

・5歳未満の子ども
・妊娠中、または授乳中の方
・重症、またはコントロールできていない気管支喘息の方
・重い心疾患、肺疾患、高血圧症のある方
・口内炎、口の中の傷、抜歯直後など、口の中にトラブルがある方
・免疫に関わる病気がある方
・過去に強いアレルギー反応を起こしたことがある方
・服用方法を守ることが難しい方

 

具体的な治療内容

 

初回の服用は、医療機関で医師の確認のもと行います。これは、まれにアレルギー反応が出ることがあるためです。初回服用後は、体調に変化がないか確認するため、院内でしばらく待機します。2回目以降は、自宅で毎日服用します。ただし、薬をもらって終わりではなく、定期的な診察が必要です。一般的には複数年月1回程度通院し、症状の変化、副作用の有無、服用状況などを確認します。

 

スギ花粉症の治療

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、スギ花粉が飛んでいない時期に開始するのが基本です。スギ花粉が多く飛んでいる時期は、体がすでにスギ花粉に敏感になっています。その時期に新しく治療を始めると、アレルギー反応が強く出る可能性があるため、通常は花粉の飛散時期を避けて開始します。一般的には、スギ花粉の飛散が落ち着いた6月以降から、次の花粉シーズンが本格的に始まる前までに開始を検討します。症状が軽い日だけ飲む薬ではなく、毎日継続することが大切です。

 

副作用

舌下免疫療法では、薬を口の中で使うため、口やのどに関する副作用が出ることがあります。多くは一時的で軽い症状ですが、症状が強い場合や長く続く場合は、医師に相談してください。起こることがある副作用には、次のようなものがあります。

・口内炎
・のどのかゆみ
・耳のかゆみ
・舌の下の腫れ
・口の中の腫れ
・唇の腫れ
・口の中の違和感
・吐き気
・腹部の違和感
・頭痛

特に治療を始めたばかりの時期は、口の中やのどに違和感が出ることがあります。軽い症状であっても、気になる場合は診察時に伝えてください。また、症状が強い場合、なかなか治まらない場合、息苦しさや全身のじんましんを伴う場合は、早めの受診が必要です。

 

稀に起こる重篤な副作用

舌下免疫療法では、重い副作用が起こる頻度は高くありません。ただし、アレルゲンを体に取り入れる治療であるため、非常にまれに強いアレルギー反応が起こる可能性があります。特に注意が必要なのが、アナフィラキシーです。アナフィラキシーとは、アレルギー反応が全身に急に広がる状態のことです。命に関わることもあるため、早い対応が必要です。次のような症状が出た場合は、すぐに医療機関へ連絡し、必要に応じて救急受診してください。

・息苦しい
・呼吸がしにくい
・声が出にくい
・全身にじんましんが出る
・顔、唇、まぶたが急に腫れる
・脈が速くなる
・脈が不規則になる
・強い腹痛や吐き気がある
・めまいがする
・意識がぼんやりする
・ぐったりする

 

注意点につきまして

服薬前後の注意点:舌下免疫療法では、服用前後の過ごし方にも注意が必要です。薬を飲む前後は、激しい運動、入浴、飲酒などを避ける必要があります。これらは体温や血流に影響し、副作用が出やすくなる可能性があるためです。

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